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2008年5月 5日 (月)

詩経 国風 目次

 

 詩経には、古来、いろいろな解釈があるようですが、私は、難しいことは別にして、「詩を素直に読んで浮かんだイメージを大事にする」ことを目標にして訳しています。

「關睢」(關關雎鳩 在河之洲) 周南A-〇〇一
「長短乱れて茂ったアサザ 右に左に摘まみとる」 男女が親しくなっていく様子を、菜摘みをしながら歌う詩です。

「桃夭」(桃之夭夭 灼灼其華) 周南A-〇〇六
「この桃 いきいき 美しい」 若い娘をめでたい桃の木に例え、ほめそやします。

「兔罝」(肅肅兔罝 椓之丁丁) 周南A-〇〇七
「ぴんと張ったぞ兎網」兎網がうまく張れたというだけで、得意満面、純真素朴な田舎の青年の様子が目に浮かびます。

「草蟲」(喓喓草蟲 趯趯阜螽) 召南A-〇一四
貴方に会えないときの寂しさ、悲しさ、会えれば、もうそれだけでうれしい。

「式微」(式微式微 胡不歸) 邶風A-〇三六
「ああ! あなたに会ったりしなければ・・・、あなたと一緒じゃなかったら・・・」 男と駆け落ちしたものの、苦しい逃避行に耐えかねてもらす女の恨みごと

 

「考槃」(考槃在澗 碩人之寬)衛風A-〇五六
「谷のほとりで いいことしたの」若い女性が逢引のときを思い出して詩っています。

「鶏鳴」(鶏既鳴矣 朝既盈矣) 斉風A-〇九六
「さっき鶏鳴いてたわ。ねぇ、もう、お勤めにいかなきゃね」 新婚早々の若い男女の気持ちが伝わってくるような。

「葛生」(葛生蒙楚 蘞蔓于野) 唐風A-一二四
「夏のながい日 冬 ながい夜 いつかきっと あなたのもとに」今は亡き愛する人を悼む、私の一番好きな詩です。詩経の中でも最も美しい詩のひとつだと思います。

「月出」(月出皎兮 佼人僚兮)陳風A-一四三
「月は白く 澄みわたり」月の光の下でゆったりと舞っている美しい人。まるで歌舞伎の舞台を見るような美しい光景です。

「蜉蝣」(蜉蝣之羽 衣裳楚楚) 曹風A-一五〇
「薄絹きよらか 蜉蝣(かげろう)の羽(はね)」蜉蝣の羽のように美しく、しかし、はかなかったあの人。部屋にかけたかたみの衣装に亡き人への思いがつのります。

国風の詩には、万葉集にも似た素朴な感情が溢れているように思います。

 詩経国風訳詩集の印刷用ファイル(「kokufu_print.pdf」)をダウンロード)


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