詩経 国風

2008年4月30日 (水)

A-014「草蟲」(喓喓(ようよう)たる草蟲)『詩経』国風 召南

 

「あなたを見れば」
              AKY訳

バッタはつがいで飛んだり跳ねたり

私は あなたに会えずに 悩む

あなたに会って あなたを見れば

悩みも消し飛ぶ 私の心
 

山に登って ワラビをとる間も

あなたに会えずに 不安な私

あなたに会って あなたを見れば

たちまち安らぐ 私の心
 

山に登って マメの芽摘む間も

あなたに会えずに 悲しい私

あなたに会って あなたを見れば

うれしさいっぱい 私の心

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2008年4月12日 (土)

A-036「式微」(微なり微なり胡(なん)ぞ歸らざる) 『詩経』 国風 邶風

   

   「道行(みちゆき)」

                 AKY訳

ああ!

しなければ・・・ しなければ・・・

あなたに会ったりしなければ・・・

なんで家にも帰れない

なんで夜露に濡れながら

寒さに震えて居にゃならぬ

 

ああ!

なかったら・・・ なかったら・・・

あなたと一緒でなかったら・・・

なんで故郷(くに)にも帰れない

なんで路傍(みちばた) 身を寄せて

泥にまみれて寝にゃならぬ

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2008年4月 3日 (木)

A-007「兔罝」(肅肅たる兔罝)『詩経』国風 周南

   

  「うさぎ網」
               AKY訳

ぴんと張ったぞ うさぎ網

  とんとととんと杭(くい)うって

力溢れる我輩

      我が殿様のよき家来
 

ぴんと張ったぞ うさぎ網

      選びに選んだうさぎ道

知恵が溢れる我輩

      我が殿様のよき参謀
 

ぴんと張ったぞ うさぎ網

     林の奥まで分け入って

勇気溢れる我輩

      我が殿様のよき相棒

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2008年3月30日 (日)

A-150 「蜉蝣」(蜉蝣の羽 衣裳楚楚たり) 『詩経』 国風 曹

   

 

   「蜉蝣(かげろう)
                  AKY訳

薄絹きよらか 蜉蝣(かげろう)の羽(はね)

名残りの衣裳 つきせぬ憂い

(ゆ)かれるものなら あなたのそばへ

 

薄絹あざやか 蜉蝣の翼(はね)

形見の装束 あふれる嘆き

(やす)めるものなら あなたのそばで

 

蜉蝣は蛻(もぬ)いで 地下(じげ)より還る

帷子(かたびら)の白も 叶わぬ願い

眠れるものなら あなたのそばに

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2008年3月15日 (土)

A-056 「考槃」(槃しみを考して澗に在り)  『詩経』 国風 衛

 

  「いいことしたの」
            
AKY訳

谷のほとりで いいことしたの

あの人ったら やさしくって・・・

独り寝の 夢覚めて呟く あのときのこと

いつもいつも「想っているわ」
 

山のふもとで いいことしたの

あの人ったら くつろいじゃって・・・

独り寝の 夢覚めて歌う あのときのこと

いつまでも「忘れないわ」
 

丘にのぼって いいことしたの

あの人のまわりで 私踊ったりして・・・

独り寝の 夢覚めて思う あのときのこと

「誰にもいわない」 けっして ・・・

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2008年3月12日 (水)

A-143 「月出」(月出でて皎たり)  『詩経』 国風 陳

 

  「月のひかり」
                  AKY訳

月は 白く 澄みわたり

みめ美(よ)き人の 舞ふかげは

たゆたふごとく ゆるやかに

うらぶる想ひ 眼(まなこ)(か)れえず
 

月は きよく 澄みわたり

しな美(よ)き人の 舞ふかげは

うれふるごとく ゆるやかに

みだるる思ひ 眼(まなこ)(か)れえず
 

月は 照りて 澄みわたり

しょさ美(よ)き人の 舞ふかげは

しなふがごとく ゆるやかに

さざめく想ひ 眼(まなこ)(か)れえず

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2008年2月28日 (木)

A-096 「鶏鳴」(鶏既に鳴けり) 『詩経』 国風 斉

  

  「鶏鳴いたわよ」
               AKY訳

   さっき鶏鳴いてたわ
ねぇ、もう、お勤めにいかなきゃね

   「鶏鳴いたわけじゃない
     蝿の羽音がするだけさ」

 

   お空が明るくなったわよ
ねぇ、いそいでお勤め行かなきゃね

   「おひさまのぼったわけじゃない
     月が明るく照るだけさ」

 

   蟲がぶんぶん飛んでいる
   お昼よ、お勤め終いだわ

ねぇ、あなた
   夕べはとってもよかったわ
   
でも きっと みんなが噂してるわよ

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2008年2月26日 (火)

A-001 「關睢」(關關たる雎鳩は河之洲に在り)  『詩経』 国風 周南

 

 「ミサゴが鳴いてる」

                 AKY訳

ミサゴが ツガイで鳴いている
 河の中州にたたずんで
  あの娘あでやか、花嫁候補

長短乱れて茂ったアサザ
 右に左に揺れている
  あの娘あでやか、お嫁に欲しい

願い叶わず 若者悩む
 寝ても覚めてもつきない悩み
  悩み悩んで 寝返りばかり

  ( ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ )

長短乱れて茂ったアサザ
 右に左につまみとる
  あでやかあの娘と 弾く琴と瑟
(こと)

長短乱れて茂ったアサザ
 右に左にむしりとる
  あでやかあの娘と 打つ鐘鼓
(かねたいこ)

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2008年2月24日 (日)

A-006 「桃夭」(桃これ夭夭たる)  『詩経』 国風 周南

 

「この娘(こ)いきいき 若い桃」 

               AKY訳

この桃 いきいき 美しい

花はさかりと 咲きほこる

この娘(こ)がうちに 嫁に来りゃ

いいおくさんに なるだろう
 

この桃 いきいき 美しい

実がまるまると 熟してる

この娘がうちに 嫁に来りゃ

いいかあさんに なるだろう
 

この桃 いきいき 美しい

葉もふさふさと 繁ってる

この娘がうちに 嫁に来りゃ

みな しあわせに なるだろう。

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2008年2月20日 (水)

A-124 「葛生」(葛生いて楚に蒙むり)  『詩経』 国風 唐

 

  「葛(くず) 茂り」

                AKY訳

 葛茂り 楚(いばら)を蒙(おお)
 かがみ草 野原にはびこる
 あなたはもう ここには亡
(いな)
 わたしは ひとり
 誰と一緒に 生きたらいいの

 葛茂り 棘(いばら)を蒙う
 かがみ草 墓地にはびこる
 あなたはもう ここには亡
(いな)
 わたしは ひとり
 誰と一緒に 息
(やす)んだらいいの

 粲(かがや)く角(つの)の 枕して
 爛
(きらめ)く錦その身を冪(おお)
でも
 あなたはもう ここには亡
(いな)
 わたしは ひとり
 誰と一緒に 目覚めたらいいの

 夏のながい日 冬 ながい夜
 いつかきっと あなたのもとへ
 冬 ながい夜 夏のながい日
 いつかきっと あなたのそばに

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